腎臓と泌尿器の病気の検査
腎動脈に造影剤を注入してX線撮影を行い、腎がん、腎盂がん、腎血管腫などの腎腫瘍や、腎血管性高血圧症、腎動(静)脈血栓、副腎腫瘍などを診断します。
腎動脈造影はどのように行われるのか?
ベッドに仰向けになり、ももの付け根の鼠径部から股動脈を穿刺(針で刺す)します。カテーテルと呼ばれる細い管の先を腹部大動脈から枝分かれする腎動脈まで挿入します。
目的の腎動脈だけを造影し、診断しやすい画像を得るために、造影剤はカテーテルを腎動脈まで挿入した後に注入します(選択的動脈造影)。
この検査方法は、インターベンショナル・ラジオロジー(IVR)といって、治療にも応用されています。腎動脈狭窄による腎血管性高血圧症には、バルーン(風船)付きのカテーテルによる血管拡張術が、腎がんには、がん病巣に栄養を送る動脈に塞栓物質を注入する動脈塞栓術が行われます。
異常な場合に疑われる病気
腎がん、腎盂がん、腎血管性高血圧症、腎動(静)脈血栓、副腎腫瘍など
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人の耳ではキャッチすることのできないような高い周波数の音波を用いて腎臓、副腎、後腹膜の病変を調べる検査のことで、体表から体内へ超音波を発し、臓器に反射して戻ってきたところをとらえて、腎臓、副腎、後腹膜の状態を観察します。
主に腎がん、腎盂腫瘍、腎嚢胞性疾患、腎梗塞、腎結石、水腎症、褐色細胞腫、副腎腫瘍などが診断されます。
特別な前処置もなく検査中の苦痛もありません。X線の場合は、体への悪影響が心配されますが、超音波にはそれがないので、必要に応じて何度でも利用することができます。
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腎臓・後腹膜の超音波検査はどのように行うのか?
腸管にガスがたまっていると鮮明な画像が得られない場合があるので、検査前の食事は、禁止されることもあります。検査台の上に寝た状態で行いますが、右腎をみる場合は、仰向けになって深く息を吸い、左腎は、腹ばいの状態で背部からプローブ(探触子)をあてると、きれいに描出されます。
副腎や後腹膜の腫瘍性病変の場合には、仰向けや腹ばいのほか、横向け(側臥位)で検査することもあります。
異常があったらどうするか?
腎臓、副腎の腫瘍が疑われる場合は、さらに腎CT検査が行われ、水腎症や腎盂腫瘍が疑われる場合は、腎盂造影が必要となります。
異常な場合に疑われる病気
腎がん、腎盂腫瘍、副腎腫瘍、水腎症、腎梗塞、腎結石、腎嚢胞性疾患など
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酸性ホスファターゼ(ACP)は酵素の一種で、ほとんど全身の細胞や組織に含まれています。リン酸化合物を分解するはたらきがあり、酸性の条件化ではたらくという特徴をもっています。
ACPは含まれている臓器によって違った性質を示しますが、なかでも、前立腺に含まれるものは前立腺酸性ホスファターゼ(PAP)と呼ばれ、かつては前立腺がんの腫瘍マーカーとして利用されていました。しかし、感度が低いために、現在ではPSA(前立腺特異抗原)が利用されています。
酸性ホスファターゼ(ACP)はどのように検査するのか?
血液を採取して調べます。ACPは赤血球中にも存在するため、検査で採血・分離するとき、赤血球が壊れる(溶血)ことがあり、その場合はACPが外へ出て軽度上昇します。
基準値
- ベッシー・ローリー法…0.1〜0.7U
- キング・アームストロング法…1.0〜4.0U
検査結果の判定
ACPが境界値の場合は、採血した血液に溶血がなかったか、あるいは血小板数をチェックして偽の高値ではないかを確認して、いずれにしても再検査をします。
ACPが高値となった場合、男性では前立腺がん、前立腺肥大症などの前立腺の病気が疑われます。この場合、PSA(前立腺特異抗原)検査、直腸診、前立腺生検による組織検査が行われます。
また、ACPは血小板や白血球中にも多く存在しています。そのため、血小板増多症や白血病、とくに慢性骨髄性白血病で高値になります。この場合は、ほかの血液検査や画像検査、骨髄穿刺などの詳しい検査が必要になります。
異常な場合に疑われる病気
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