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肥満治療（ダイエット）に魚油を加えると健康効果が増加、動脈硬化予防

◎肥満は、動脈硬化や心臓病につながるメタボリックシンドロームの状態の一つで、改善が求められます。

◎魚油（ＤＨＡ／ＥＰＡ）などのオメガ３系脂肪酸（長連鎖n-3多価不飽和脂肪酸）が、体重減少効果にさらにメリット---血液中の脂肪プロフィールの改善、動脈硬化予防などを加えます。

◎英国のエルシーウィダウスン研究所（Elsie Widdowson Laboratory）のルーシー・M・ブラウニング（Lucy M Browning）氏らの研究で、International Journal of Obesity誌電子版に２１日報告されました。

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◎オメガ３系脂肪酸は、特に、アデポネクチンと呼ばれる、脂肪組織が分泌するホルモンを増加させました。アデポネクチンは、動脈硬化を予防する注目の内分泌物質です。内臓脂肪が増加すると減少することがわかっています。

◎最近、オメガ３脂肪酸の効果については疑問が投げかけられましたが、この報告は、メリットを支持します。

◎肥満、動脈硬化につながる炎症反応、糖尿病につながるインスリン抵抗、および心血管疾患のリスクは相互関連します。

◎肥満を改善することと、魚油などのオメガ３脂肪酸（長連鎖n-3多価不飽和脂肪酸(LC n-3 PUFA)）の摂取の両方が、動脈硬化や心臓発作につながるメタボリックシンドローム（_≫こちら）のリスクを減少させるといわれています。

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◎この研究は、炎症、インシュリン感受性、心血管疾患のリスク改善について、低脂肪／高炭水化物減量プログラムによる体重減少による効果と、この体重減量プログラムに、オメガ３脂肪酸（長連鎖n-3多価不飽和脂肪酸）摂取を追加することによる効果の、比較を行いました。

◎太り過ぎで、インスリン異常の女性は、心血管疾患のリスクを減らすために、体重を減らすことが必要です。

◎１１６人の体重超過で、耐インスリンの女性が、２４週間の無作為抽出介入試験に参加しました。

◎参加者はランダムに、３９人はオメガ３脂肪酸摂取を追加した体重減量プログラム、３８人はオメガ３脂肪酸の代わりにニセ薬摂取を追加した体重減量プログラム� �３９人はニセ薬だけで体重減量プログラム無しのグループに分けられ、２４週間後の影響を調べました。

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◎９３人が２４週間を完遂しました。ニセ薬だけのグループを除いて、体重の有意の減少が見られました。オメガ３脂肪酸摂取を追加した体重減量プログラムでは約１１パーセント、ニセ薬摂取を追加した体重減量プログラムでは約１２パーセントの減少でした。

◎３９人のオメガ３脂肪酸摂取を追加した体重減量プログラムのグループでは、３５人が完遂し、脂肪組織の中に、かなりのオメガ３系脂肪酸（長連鎖n-3多価不飽和脂肪酸）の増加を示しました。他のグループではみられませんでした。

◎体重の減少は、インスリン感受性、脂質プロフィール(中性脂肪が減少)、および炎症は、かなりの改善を示しました。

◎体 重減量プログラムに加えてオメガ３脂肪を加えて摂取したグループは、ニセ薬を摂取したグループと比較して、中性脂肪のかなりの減少とアデポネクチンの増加を示しました。

◎体重減少は心臓血管疾患のリスクを減らし、オメガ３系脂肪酸（長連鎖n-3多価不飽和脂肪酸）の追加は、中性脂肪とアデポネクチンを改善しました。

◎現在人の食生活における、魚油（ＤＨＡ／ＥＰＡ）などのオメガ３系脂肪酸（長連鎖n-3多価不飽和脂肪酸）の低い食事摂取量を考えるとき、肥満の治療に、これらの脂肪摂取を増加させるように、大きい注意を与えるべきだと、研究チームは述べています。

3/29/2006

関連：ＤＨＡ／ＥＰＡ、メタボリックシンドローム、動脈硬化、ダイエット